コンテナの新たな活用方法
従来コンテナと言えば、海上コンテナ船で貨物を運んだり、トラックでの商品や荷物の陸上輸送時に利用されるのが一般的でした。
しかし、最近ではコンテナが貨物輸送以外にも使われる事例が増えてきています。
東日本大震災では、コンテナで作られたが仮設住宅が震災で家を失った被災者に提供されるなど、緊急時の救済物資の一つとして活用されました。
海外でのコンテナ利用事例
海外の例で言うと、UAEのドバイにある「ボックスパーク」は、海上コンテナを最大3フロア利用し、40以上の店が入ったコンテナショッピングモールです。
週末になると家族連れやカップルで賑わうドバイの人気スポットになっています。
南アフリカのヨハネスブルグには合計140個のコンテナを使ったアパートが建設され、高層アパートとは異なった迫力で人々を惹きつけます。
ダーバンは南アフリカ最大級のコンテナ貨物港になっており、中古のコンテナを建築会社や政府などが購入することは簡単にできるはずです。
南アフリカには沢山のスラム街が存在し、そこに住む住民も粗末な住宅に住んでいます。
貧しい人々にコンテナ住居を安く貸し出す事によって、貧困問題を少しでも解決できたらいいですね。
コンテナは何十トンもの貨物を運ぶために、非常に頑丈な作りでできており、コンテナを設置できる大きめなスペースさえあれば、利用の仕方は無限に広がります。
日本でのコンテナ活用
最近、日本でも海上コンテナを利用したホテルやカフェが出てきています。
東京オリンピックに向けて宿泊施設の建設が活発化する中、コンテナ型ホテルは今後更に増えるでしょうか。
東京などの都市部ではコンテナ搬入やスペース確保問題であまり需要がないような気もします。しかし、地方なら巨大なコンテナの設置する場所はいくらでも見つけることができます。
サービス業界から見た、コンテナを使うことの最大のメリットは話題性です。
社会はモノ消費からコト消費へシフトチェンジしており、単純にコーヒーを販売したり、ホテルのサービスを提供するだけでは消費者は満足しません。
お客さんに「どういった体験提供するか」が売上を伸ばすカギになってきています。
今は、なにか面白い「体験や出来事」に遭遇するとすぐに、SNSでの写真投稿やレビュー投稿をするのがトレンドになっています。
そういった意味では、コンテナのインスタ映えしそうな超機械的な長方形の立体型の外観、また商業的なユニークなデザインは人々の感性や想像力を刺激します。
まとめ
- コンテナの汎用性を利用して色々なん建築やサービスが生まれています。海外では貧困問題の解決策になるのでは。
- 実際、建築などで使われるのは主に中古のコンテナが多く、資源の有効活用や環境保護の役割も期待できる。
- 日本では、土地の広い地方にコンテナビジネスの需要がある。