「国内サッカーで国際化の波」世界的スターが続々Jリーグに参加

世界のサッカー市場でアジア勢の勢い増す

1993年にJリーグが開幕して今年で26年、日本はアジアカップ優勝、ワールドカップベスト16など、アジアの中で強豪国の一つとして成長してきました。

日本サッカーのさらなる活性化のために2012年に「アジア戦略室」が設立され、東南アジアを中心にアジア市場の開拓を行っています。

ASEAN(主に東南アジア諸国)では、サッカーが圧倒的に人気1番のスポーツになっています。

欧州のサッカーリーグでは全海外放映権売上の4割以上がアジアをはじめとした海外からの収入になる国もあります。

(参考資料: インバウンド論  坪井泰博  村山慶輔)

 

 

海外からスターが続々Jリーグへ

Photo by Edoardo Busti on Unsplash

北海道コンサドーレ札幌は2018年「タイのメッシ」と呼ばれるスター選手、チャナティップを獲得しました。

東南アジアではタイやベトナム、中東では今年行われた、アジアの頂点を決めるアジアカップで優勝したカタールなどアジア全体のサッカーのレベルが上ってきています。

そんな中、資金が十分にある日本の国内チームでは欧州のトップリーグで活躍したスター選手を連れてくるケースも増えています。

最近では、親会社が楽天のヴィッセル神戸は元スペイン代表のイニエスタやシャビ、またサガン鳥栖はフェルナンド・トーレスを獲得しました。

楽天はスペインのFCバルセルナのスポンサーにもなっており、海外との強いパイプと莫大な資金を持っているからこそ実現させた、イニエスタやシャビの移籍でした。

選手としてのピークは過ぎていますが、海外からスター選手を集めることでJリーグの技術の向上や観客動員数も増やすこともできます。

今後の国内リーグのレベル向上や、外国人枠の緩和などで、将来さらに日本でプレーする海外のスター選手が増える可能性があります。

 

Jリーグの盛り上がりを観光に繋げる

日本政府も早速、ヴィッセル神戸のイニエスタを日本政府観光局の欧州向け訪日プロモーションに起用するなど、訪日観光の促進に利用しています。

そうした世界のスター選手が日本でプレーすれば、チームの本拠地である県や地域に海外からファンが訪れる機会も増え地域の活性化に繋がります。

中田英寿を例にあげると、彼が移籍したペルージャは、日本人の間ではほぼ無名のイタリアの田舎町でした。

しかし彼の移籍後、街がメディアに取り上げられる機会も増え、多くの日本人観光客を呼び込むことに成功しました。

中田がペルージャに在籍したのは1年半という短い期間でしたが、ペルージャ市民は彼のペルージャでの活躍また、街の知名度を上げてくれた事にいまだに感謝しているようです。

 

まとめ

  • Jリーグは今後、東南アジアを中心に、アジア市場に目を向けていく。
  • 外国人枠の緩和やJリーグレベル向上などで今後さらに日本で活躍する海外スター選手が増える。
  • 海外からのスター選手などを有効に活用した、訪日観光PRなども今後積極的に行われる。また、日本サッカー観戦観光などJリーグの認知度が更に上がれば可能。
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