『オーストラリアでシェフになる』職業訓練校 [TAFE]で学ぶ

  • 2019年2月17日
  • 2022年4月28日
  • 料理
  • 100view

こんにちは、ITAです。

 

ここで質問、『オーストラリア』と言われてどんなイメージをもちますか?

きっと青い空、青い海、そして大自然に囲まれた自然豊かな国。

 

僕も四年ほど住んでいたんのですが、留学生にも理解のある大変住みやすい多民族国家の国です。

 

そんな魅力いっぱいな国に住んでみたい、留学してみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、僕が通っていたオーストラリアの公立の職業訓練校(料理コース)をご紹介します。

こちらのコースは現地就職を希望している方にもピッタリな実技中心のコース。

今後、長期的にオーストラリアに住みたい方におすすめなので、参考になればうれしいです。

 

『調理も学べる』TAFE(テイフ)とは?

オーストラリアで専門技術を学べる学校といえばテイフ(TAFE) という公立の職業訓練校です。

テイフは、オーストラリア全土で200ヶ所以上で運営されており、どの地域に住んでいても教育が受けられる仕組みができています。

また政府が運営している事もあり、学校の設備や授業内容がしっかりしていて、しかも学費も比較的安いのが特徴です。

海外からの留学生はそれなりに高額な学費になりますが、地元のオーストラリア人は海外留学生の1/4程で授業が受けられます。

テイフは大学とは違い実習がメインなので、仕事にすぐ活かせる即戦的な技術が身に付きます。

最近では海外からの留学生誘致にも力を入れており、英語の語学コースを併設しているテイフも増えています。

ITA
ITA
ボクが学校に通っていた時は、日本の大学から英語を学びに多くの学生が来ていました。
おすすめ

参考URL:TAFE Queensland

次の項目では、自分が学んでいたCommercial Cookery IIIについてお話しします。

各学生が作った料理を先生が評価している

 

基本コース、Commercial Cookery III

Commercial Cookery IIIは基本的な料理の技術を学ぶコースになります。

このコースには、料理に興味があるオーストラリア人や、将来的にオーストラリアに永住したい海外からの留学生が入学します。

また、オーストラリアのキッチンで就労の際は、この『Commercial Cookery III』を持っている事が雇用条件の所が多いです。

Cookery IIIでは基本的に週に3回ほどキッチンで授業が行われ、包丁の使い方、料理の作り方、オーブンなど設備の使い方を一年間かけて学びます。

授業の進め方は、講師が最初にレシピを生徒に配布、実演した後に生徒自身でレシピを参考にして料理を作る場合が多いです。

また、このコースでは学校以外での課外実習も義務付けられており、決められた実習時間に満たないと卒業証書が発行されません。

僕は、自分が働いていたレストランのキッチンと学校から紹介されたレストランのキッチンでインターンを行いました。

また、自分が学校に通っていた2018年はオーストラリアで国際的スポーツ大会(コーモンウェルスゲーム)の開催があったので、選手村の食堂で選手やスタッフの食事を作る経験をしました。

 

学生シェフが作った料理を学生ウェイトレスが運んでいる

 

学校併設レストランでの料理の提供や特別授業

自分の通っていた学校にはレストランが併設されていて、外から来店するお客さんに料理を提供する機会がありました。

レストランに来るお客さんはお金を払って食べに来ているので、学生シェフとはいえこの時だけは、みんな緊張感を持って料理をしていました。

メニュー作成も生徒たちが意見を出して決められ、しっかりした以下のようなコースメニューが作られます。

  • パン     (Bread)
  • 前菜     (Entrees)
  • メイン   (Mains)
  • デザート  (Desserts)

値段はパンは無料、前菜やデザートは$5、メインは$10程度でお客さんに提供されます。

学生は、「Special Dietary Requirement」と言われるグルテンフリーやベジタリアンなどのお客さんに対応した特別食も考慮に入れてメニューを作成します。 

レストランではお客さんから直接、自分が作った料理のフィードバックがもらえるので、緊張はしますが、「美味しいかった」と言われると自信にもなりますね。

ITA
ITA
週替わりで、学生は担当セクションをロテーションして入れ替わります。例えば、僕は今週はデザート担当、来週はメイン担当など。

このコースはキッチンでの実習だけではなく、学校外から食肉業者を招いて羊やアルパカを丸一頭解体する場面を見せてもらったり、レストランシェフを招いて実演、話を聞いたりする機会も用意されていました。

またCookery IIIを修了するとCookery IV(アドバンスコース)を学ぶ資格が与えられます。

Cookery IVはマネジメントで重要な会計や、人事、サービス向上などを教室で学びます。

今後、ホスピタリティ業界でマネージャーや経営者を目指したい人にとっては、無駄ではないコースでしょう。

 

まとめ

  • オーストラリアには専門技術を学べる学校、TAFE (テイフ)という公立の職業訓練が全土にあり、ローカル学生と留学生が学ぶ。
  • Commercial Cookery IIIは基本的な料理の技術を学ぶコース。学校以外でのインターシップ経験が卒業条件にある。
  • 調理コースでは、学校併設レストランでの料理の提供や特別授業もあり充実している。
最新情報をチェックしよう!