こんにちは、ITAです。
フグ料理と言われて、あまりピンとこないのは僕だけでしょうか?
自分の中では、フグ料理は高級日本料理の部類なので、あまり馴染みがないのが原因だと思われます。
フグは英語で『Puffer Fish』と呼ばれ海外では食べ物ではなく、主に鑑賞用として人気があります。
しかし、そんな高級フグ料理を食べに、今多くの中国人観光客が日本を訪れています。
訪日中国人がよく使う検索サイト『百度』の食べ物部門ランキングで、フグ料理が検索ランキング2位を獲得するなど、関心の高さを示しています。
今回の記事では、主に訪日中国人観光客の間での『フグ料理』人気の現状をご紹介します。
日本のフグ料理とは
普段私たちが日本食レストランなどで食べる代表的なフグ料理と言えば、フグ刺しやフグちりなどですね。
少し気になったのが、自分が住んでいる関東地方ではあまり馴染みのないフグ料理ですが、その文化はどこから始まったのでしょうか。
フグ料理の文化は山口県、大阪など西日本を中心に作られ、太平洋戦争後のフグ料理解禁とともに全国に広まりました。
食の発信地として有名な関西圏、大阪などからフグ文化が始まった事には納得ですね。
一般的には、フグには人を死に至らしめる猛毒があり、フグ免許保持者でないと料理ができないことから、高級日本料理店でしか食べられない高級食材というイメージが一般的に広まっています。
しかし近年日本では、大学の専門機関などで、餌の改良などを行う事で無毒の食用フグの養殖にも成功しています。
スーパーなどではなかなかお目にかかれないフグの切り身、近い将来もっと手軽に安全にフグ料理を味わう事ができる日もそう遠くはないかも知れません。
中国人観光客の間でフグ料理が大人気
今年も春節の大型連休を迎え、中国全土では故郷への帰省ラッシュが起こりました。
最近は中国人観光客へのビザ緩和などで訪日しやすくなった事もあり、春節の休暇を日本で過ごす中国人も増えています。
外国人が日本を旅行で訪れた際、もっとも楽しみのしている事は「美味しい日本食を食べる事」です。
現在中国人観光客の間では“爆買い”はいったん収束し、“爆食く”へと変わってきています。そんな中、中国人観光客の間でフグ料理の人気が高まっています。
フグは中国語で「河豚」と書かれ、日本語で意味を直訳すると河の豚という意味になり、あまり美味しそうな名前ではないですね。
しかし、名前とは裏腹に訪日中国人観光客の間では人気の日本食です。
その証拠に、訪日中国人が使う検索エンジン (百度 Baidu) の2018年日本グルメランキングで「フグ料理」が2位にランクインされました。
現在日本への観光ツアーの日程に、フグ専門料理店で食事する事を目玉にしている旅行会社も多いのです。
中国人ツアー客に人気、東京のフグ料理専門店では、平日のほぼ7割が予約の中国人観光客で埋まる事があるといいます。
中国人観光客にとって、本場日本で食べるフグ料理の味は格別な様です。
また、日本には「毒の処理技術」があるので、フグ料理は日本に来た際必ず食べたい料理の一つとなっています。
中国国内でのフグ料理事情
中国国内でのフグ消費も広がっているようで、2016年には中国国内でふぐの養殖が解禁されました。
現在では、政府が許可した工場で毒の処理をされたフグが、レストランなどに卸されています。
フグが中国国内のマーケットに流通し出した事により、大都市の北京などでは、フグ料理 (河豚料理) の専門店が増えているようです。
中国のレストランで人気なのは、日本と同様フグ刺しやフグ鍋、他に具にフグを使ったフグの水餃子など中国ならではの料理もあります。
中国でフグの養殖が解禁されたとはいえ、フグは処理の仕方次第では大変危険な食材にかわりありません。
今後は、フグ処理工場での安全管理や品質管理を徹底して行っていかなければ、安心して人々に供給していく事ができなくなるでしょう。
現在中国国内で、フグが食べられるようになったとは言え、フグを食べる目的で日本を訪れる中国人の数は減る事はないでしょう。
日本には高度な毒処理技術があるので、安全にフグ料理を楽しみたい中国人からの需要はあると考えられます。
まとめ
- 日本を訪れる中国人観光客の間で今フグ料理がブームになっている。
- やはり本場の日本でフグ料理を食べたいと思っている中国人が多い。
- 中国国内でも最近フグの養殖が解禁され、フグが身近な食べ物になりつつある。しかし、フグは猛毒を持つ魚、今後は安全管理や品質管理の徹底が最重要課題となる。