【日本の忍者】訪日外国人に人気、日本文化体験型の観光

 

消費型から体験型の観光へ

日本を訪れる観光客のニーズは従来の買い物などの「消費型」から日本文化などを体験する「体験型」へと変わりつつあります。

中でも日本の伝統文化、例えば着物、侍、忍者など見た目で楽しめたり、実際に試着できる日本文化体験に注目が集まっています。

都内の侍ミュージアムは、侍の衣装や刀を挿して記念撮影できる事から外国人観光客に好評です。

また忍者レストランにも多くの外国人観光客が訪れ、忍者の格好をした接客係によるおもてなしや忍者が使う煙幕を取り入れたメニュー等ユニークなサービスが受け人気があります。

 

日本の忍者とは何者

忍者は歴史的に「忍び」と呼ばれ戦国時代には主に敵国への侵入、破壊工作、夜討、待ち伏せ、情報収集など裏方の仕事に従事していました。

なので映画や時代劇でも主役ではなく地味な脇役での出番が多い印象があります。

現代で言うならば忍者は、アメリカ特殊工作員 (CIA)や、戦場で戦う傭兵とでもいえるでしょうか。

忍者で有名な場所は三重県の伊賀や滋賀県の甲賀など、忍者の話になるとよく聞く地名ですね。

また戦後における女性の社会進出に呼応して、女忍者「くノ一」もよく映画やドラマで描かれるようになりました。

 

海外での忍者人気

「忍者 NINJA」は海外でも人気、知名度があり、アメリカでは20年以上前「ニンジャ・タートル」というキャラクターが流行り、アニメ、映画そしてゲーム化され一大ブームになりました。

海外で日本人が何か素早い動きなどをすると「忍者みたい」なんて比喩される事もあるぐらい、忍者という言葉は浸透しています。

また、現在は忍者を題材にした日本アニメ「NARUTO ナルト」が海外で大人気になり、忍者ブームを後押ししています。

黒や紺のミステリアスな衣装に身を包み、手裏剣や特殊な技などで敵を鮮やかに倒し、知らぬ間に消えるという忍者の華麗さが外国人に受けているのでしょうか。

日本忍者協議会が「忍者」の海外での認知度を調べたところ98.7%という驚きの結果が出ています。

「忍者が現在でも存在している」と思っている人の割合は63.1%に上り世界には誤った認識を持った人もまだまだ多いことが分かりました。

出典:ANN News 2018

忍者に興味を持った事がキッカケとなり、日本伝統武術、合気道や古武道への関心を持つ人が増えれば日本文化理解や日本文化継承にも繋がります。

 

まとめ

  • 現在の訪日観光は「モノ消費」から「コト消費」にシフトチェンジしてきている。
  • 忍者は海外での認知度も高く、体験型観光にも積極的に取り入れていきたい。
  • 忍者ファンが増えることで、日本文化理解や継承にも繋がる。
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