こんにちは、ITAです。
毎日、スーパーや飲食店から大量に廃棄される生鮮食品や余った料理、皆さんも『もったいない』と思った事はありますよね。
今回の記事では、食品ロス削減に取り組む回転寿司チェーンの事について書いています。
この記事をきっかけに、何かと話題に上がる食品ロス問題に少しでも関心を持ってもらう事ができたらうれしいです。
食品ロス問題
毎年節分の時期になると、恵方巻きの大量生産、売れ残りの大量廃棄の問題がニュースに上がります。
今年から政府の指導も入り、食品ロスは少しずつ減ってきているとはいえ、ロスの量は毎回数百万トンにも及びます。
その中でリサイクルとして家畜の餌などになるのはわずかで、殆どが焼却処分されているのが現状です。
家庭や個人でできる食品ロス対策として、買い物の際は食べ切れる量だけ購入する事や、外食の際は食べ切れる量だけ注文するなどすでに実施されている方も多いのではないでしょうか。
また、企業にとって食品ロスは、環境保護や持続可能 (Sustainability) だけの問題ではなく、利益に関わる重要な課題です。
ゴミを処分するのにもお金がかかりますし、大量の食品を捨てることでその企業の社会的イメージもダウンしてしまいます。
食糧廃棄が多いと言われる回転寿司チェーン、現在食品ロスの削減を掲げた新たな取り組みを行なっています。
別の記事では、フードバンクや食品ロスを減らす新しいサービスについて書いています。食品ロス問題に関心がある方は読んでみて下さいね。
コロナ禍で注目を集める『フードバンクと食品ロス問題』食品ロスを削減するサービスも続々登場
回転寿司業界の新たな試み
多くの回転寿司店では現在、寿司以外の物例えば、ラーメン、唐揚げ、スイーツなどをメニューに多く載せています。
主な理由としては魚は原価率が高い上、鮮度維持にもコストがかかりロスも多いからです。
大手回転寿司のスシローは最近、食品ロスが少ない回らない寿司店を展開しています。カウンターか持ち帰りで販売し、寿司はお客さんのニーズに合わせて一貫60円から提供されています。
参考URL:スシローコノミ
また最近、回転寿司店のくら寿司が回転寿司業界で初寿司バーガーの店をオープンしました。
回転寿司屋のこだわりで、バンズに米粉と黒酢を使いパティに魚肉を使う寿司バーガーはヒット商品になるのでしょうか。
参考URL:くら寿司、すしバーガー
この寿司バーガーでは寿司ネタとしては使えない魚の部分をすり身にして利用しています。
飲食企業として、無駄を再利用することは利益を生むし、環境保護の観点からしても良いビジネスモデルではないでしょうか。
魚を使ったハンバーガーの他に、牛豚合いびき肉を使った一般的なハンバーガーも販売し、ファーストフード業界で上位を目指します。
現在くら寿司は日本のハンバーガー業界ではマクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーに次いで店舗数421で国内4位に躍り出ています。
参考資料: ANN News 2019
観光客への目玉商品
外国人にとって、日本で魚料理を食べる事は楽しみの1つでもあります。また欧米人は特にパン食文化でハンバーガーやサンドイッチなどが大好きです。
寿司屋が発売したハンバーガーは話題性もあり、訪日外国人の間で人気が出るのではないでしょうか。
企業である以上売り上げを上げる事は必須。ヒット商品を作り出し、さらに食品ロスの削減に貢献できるならば、その企業の価値も上がりますね。
当然、肉に変わる魚を使っていく上で、今後味の改良、顧客ニーズの分析などの企業努力も必要になっていきます。
まとめ
- 食品ロスの問題が日本で社会問題になっている。企業側も改善に乗り出している。
- 寿司ネタに使えない魚の部分を用いた寿司バーガーも登場している。
- 魚を用いたアイデア商品は、日本的でヘルシーなイメージもあることから外国人うけするのでは。