【キャッシュレス社会】便利で環境保護、しかし代わりに失う物

キャッシュレス社会

最近、日本でも広がり始めましたが、海外では主に飲食店やスーパーマーケット、様々なサービス産業でのキャッシュレス化が急速に進んでいます。

レストランやお店側も現金を店内に置かないことで防犯対策 (強盗や盗難) になったり、売れ上げ等の締め作業が、現金の扱いが減ることにより簡略化され人員の削減効果なども期待されます。

 

キャッシュレス化で外国人旅行者をサポート

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日本でのキャッシュレス化が更に進む事によって、観光で日本を訪れる外国人の日本滞在をますます便利に、快適にすることが可能です。

慣れない海外での現金の扱いや両替などは、旅行者にとっての悩みの種だったりします。

携帯電話やデビット、クレジットカードでの決済化が進めば、商品の購入やバス、電車などの交通機関を現金のやり取り無しで利用できるようになります。

 

キャッシュレス化で経費削減や環境保護

現金を発行するのにも多額のコストがかかるため、日本でキャッシュレス化が進むことによって国の借金の削減にも貢献することができます。

日銀によると一年間の日本の貨幣製造コストは約517億円、また私達が現金を引き出すために利用するATMが国内に何十万台とあることを考えると、キャッシュレス化でそのようなコストの削減が可能です。

また環境面を考えても、キャッシュレス化が進む事によって紙幣の印刷で使われる紙の削減、また硬貨製造で使われる原料のアルミやニッケルの消費を抑えることができます。

 

キャッシュレス化で失うもの

得るものがあれば失うものがあるとはよく言いますが、社会でキャッシュレス化が進む事により人と人とが関わり合う機会が減ってしまいます。

最近よく本やCDが売れなくなってきていると言われますが、実はそんな事はなくオンライン決済を使い購入する流れに変わってきているだけなのです。

アマゾンや楽天では、電子書籍に力を入れKindleやKoboを発売し現在多くの人が利用しています。

多くの若者世代は音楽はオンライン上でダウンロード、音楽ストリーミングツールのSpotifyも絶大な人気を誇っています。

 

商品を購入の際の、レジでの会話、スーパーでの店員とのやり取り、またほぼ全てのモノがオンライン決済で購入できるため、お店に行く機会さえ減っていきます。

また、今後多くのホテルで人件費削減のため、自動チェックイン・チェックアウトシステムやAIによるコンシェルジュサービスの導入が広がっていく流れになる中で、サービス、ホスピタリティとは何かをもう一度考える必要がありますね。

特に外国から日本へ来る旅行者は日本でしかできない”経験や体験”を楽しみにしています。日本でキャッシュレス化が進むことにより、旅行者と現地の日本人が接する機会が減ってしまう可能性があることにも注意をはらいたいですね。

 

記事のまとめ

  • 世界でキャッシュレス化の勢いが止まらない、日本でもコンビニなどでの導入が始まっている。
  • キャッシュレス化が進むことにより国の経費削減や環境保護にもつながる。
  • 人と人とのつながりやコミュニケーションの機会がキャッシュレス化で減ってしまう恐れがある。特に、体験を重視している訪日外国人には対策が必要。
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