高級食材のフグ
日本でフグは魚介類の中でも高級食材に数えられ、一般的に高級日本料理店やフグ専門店でしか食べられない贅沢な食べ物です。
フグは内臓などに猛毒を持っており、日本では法律で専門の資格(ふぐ調理師)を持った人しか捌けない事になっています。
したがって、食べられるお店や流通市場が限られていることもフグの希少価値を上げる理由となっています。
フグの一般的な料理方法としては、身を薄く切ったフグ刺しや鍋物、また唐揚げなどが一般的です。フグの身は高タンパク、低脂肪であっさりした飽きのこない味わいで人気があります。
美味しいことは分かっていても、高価な値段ゆえわれわれ日本人でさえ食べる機会が少ないフグ料理。最近では日本を訪れる外国人の間にその美味しさの評判が広がっているようです。
外国人の間でフグ料理が人気
年々訪日外国人の数が増加傾向にある中、特に中国人旅行者の間でフグ料理の人気が止まりません。
訪日中国人が利用する検索エンジン (百度 Baidu) 内の2018年日本グルメランキングで「フグ料理」が堂々の2位にランクインされました。
この結果から、中国人観光客のフグ料理に対する関心の高さが伺えますね。
都内のフグ料理専門店では、平日のほぼ7割程度が予約の団体中国人観光客で埋まる事もあるといいます。
中国人の間でフグ料理の人気が高い理由として挙げられるのは、単純にフグが美味しいからというだけではなく、日本には信頼できる毒の処理技術や、資格を持った職人がいるので、安心してフグ料理が食べられる事もあるそうです。
また、フグ料理の本場日本でフグ料理を食べる事は、中国人旅行者にとって格別な食体験の様です。
今後、フグ料理の需要、消費増加で、日本の市場に出回る流通量が増え、一般の我々でも気軽にフグ料理が安く食べられる可能性も出てきますね。
中国国内でのフグ料理事情
2016年、中国国内でフグの養殖が解禁され、政府が許可した工場で毒の処理をされたフグがレストラン、スーパーなどに卸されています。
中国国内での養殖フグの増加で、現在北京などの大都市では、フグ料理 の専門店も増え始めています。
中国のレストランでは、日本と同じくフグ刺しやフグ鍋、また中国らしい具にフグが入ったフグの水餃子なども人気の食べ方となっています。
中国でフグの養殖が解禁されたとはいえ、フグは処理の仕方次第では大変危険な食材に間違いありません。
そういった事も考えると、フグ料理の歴史が長い日本では、外国人も安心してフグ料理を楽しむ事ができますね。
記事のまとめ
- 訪日外国人、特に中国人観光客の間で、今フグ料理がブーム。
- 中国人観光客の間でのフグ料理の人気の理由は、フグの美味しさに加えて、日本は毒の処理技術がしっかりしているので安心感がある事。
- 中国国内でもフグを扱うレストランが増え始めている。