世界レベルのホテルの建設
菅官房長官は2019年12月7日、外国人観光客誘致促進のため、多くのスイートルームを持った「世界レベル」の高級ホテルを全国で50か所程度新設する計画を発表しました。
その背景には、日本は他の先進国と比べて高級ホテルの数が圧倒的に少ないと言われており、富豪層の訪日外国人をうまく取り込めていない問題が指摘されてきました。
そんな中、日本は今後は国を挙げて、富裕外国人観光客を積極的に誘致していきたい考えです。
日本のスノーリゾート
日本にはクォリティーが高い雪とゲレンデ施設が多くあり、スノースポーツを楽しみたい外国人観光客の間で人気が高い渡航先になっています。
現在、外国人観光客を引き付けるのは伝統的な民宿の宿泊スタイルではなく、ヨーロッパ的な長期滞在できてキッチン付きのコンドミニアムタイプです。
長野県白馬村にあるとある宿泊施設では長年運営していたロッジとレストランを閉め、外国人観光客をターゲットにしたコンドミニアムタイプの宿泊施設に改築した結果、従来よりも予約の件数が3倍ほどに増えているといいます。
外資系ホテルの進出や民家の再生
不動産ディベロッパー、森トラストと米マリオットホテルグループが手掛けた「コートヤード・バイ・マリオット白馬」は客単価が改装する前に比べると3割増しとなり、利益拡大に繋がっています。
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また、森トラストは2022年までに白馬に富裕層向けのホテルを新設する計画を立てています。
日本の人口減少とともに使われなくなった民家や民宿などが増えている中で、不動産会社やスキー場が積極的にそういった物件を改装、改築して新しい宿泊施設としてマーケットに導入するケースも増えてきています。
まとめ
- 日本は政府レベルで、外国人観光客誘致促進のため、多くのスイートルームを持った「世界レベル」の高級ホテルを新設する計画を発表した。
- スノースポーツを楽しむ外国人観光客にはコンドミニアムタイプの宿泊施設の需要が高い。
- 今後多くの外資系ホテルグループや不動産会社も白馬などのスノーリゾートにホテルなどの宿泊施設を新設する計画をしている。