『飲食業 & 宿泊業の危機』これから新型ウイルス感染の拡大でどうなる

ウイルス感染拡大が続く中、仕事で直接お客さんと接しなければならない飲食、宿泊業は大変厳しい状況にあります。

今後2波、3波とウイルス感染拡大が懸念される中で、この先飲食、宿泊業はどうなっていくのでしょう。

この記事では、実体験を元に今の飲食業の状況、また今後の展望などを書いています。

 

飲食、宿泊業ウイルス感染拡大で苦境

新型ウイルス感染が全国で拡大する中、日本政府はウイルス予防対策として、以下のような施設の利用の自粛を訴えました。

ウイルス感染が日々拡大していく中で、日本政府は集団感染(クラスター)を防止のために近距離で人と人とが一定時間交わる場所、換気が悪い閉鎖的な空間、例えばライブハウス、スポーツジム、ビュッフェスタイルの会食などの開催自粛を国民に呼びかけた。

出典:厚生労働省

政府の感染予防対策に伴う国民の外出自粛ムードは、飲食店や宿泊施設から人を遠ざける最悪な結果につながっています。

現在、資本金が少ない個人飲食店や客足が途絶えた店などは閉店や一時休業などの選択を迫られており政府からの経済的支援が求められています。

 

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実際のホテル内ビュッフェスタイルのレストランでは?

私が働いている神奈川県内のホテル内レストランでは、新型ウイルス感染が日本で確認され始めた2月下旬頃から、レストランスタッフは皆マスクの着用を義務付けられ手洗い、毎日の体温測定などの体調管理は徹底して行っています。

しかしながら、3月始め頃から客足が激減し始め、営業的に厳しい状態が続いています。

特に顕著なのが、最近増えていた外国人旅行者のホテル利用が減ったことです。

各国の渡航禁止令や日本への入国禁止などが関係しているとは思いますが、この時期お花見 (Cherry Bloosom) などで多くの外国人が日本を訪れていたので非常に残念ですね。

普段は平日でも、ランチ、ディナーと少なくとも各100名ぐらいのお客さんが訪れるビュッフェレストランですが、現在は平均10名〜20名程度の来客に留まっています。

そのため、3月から感染予防対策と食材費等の経費を抑えるためビュッフェスタイルからオーダー式の注文スタイルに一時変更して営業を続けています。

 

今後のホテル、飲食店の対応?

つい先日、日本政府から緊急事態宣言が出され、自分が働いているホテルでは新規の予約受付取り止め、大幅なホテルのオペレーションの変更また、休館など対策が迫られています。

ちなみに私は、緊急事態宣言が解除される5月6日までの予定で出勤見合わせです。

まだ宿泊しているゲストがいるので即時休館はありませんが、今後の宿泊、レストランオペレーションはしばらくの間ホテルの管理職レベルスタッフのみで回していく様です。

飲食店や宿泊施設では今後、緊急事態宣言発令後の対応で混乱が予想されます。

このまま長期間外出自粛ムードが続き、外食を控える人々が増えれば、ホテル従業員のボーナスの減額、労働時間の短縮、最悪の場合リストラなどの可能性も出てきます。

今後もしばらく国民の外出自粛による消費の落ち込みが続く中で、飲食店も積極的なフードデリバリーサービスの活用やテイクアウトに力を入れての販売活動等、利益確保のために柔軟に対応していく必要があります。

 

まとめ

  • 政府の緊急事態宣言を受けて、飲食店やホテルなどでは店内での感染防止のため大幅なオペレーションの変更を余儀なくされる。
  • 今後、ウイルスの影響で休業や閉店に追い込まれる店が増えていく。
  • 店側では運営を維持していくために、今需要が高いフードデリバリーを活用する新たな営業活動も必要になるだろう。
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