『日本のサブカル文化』アニメや漫画の聖地巡礼を観光業の活性化に

日本のサブカル聖地巡礼とは

聖地巡礼とは何か宗教的な事を連想させますが、日本のサブカルチャーでの意味は全然違います。

サブカルチャーの聖地巡礼とは、主に漫画やアニメの舞台になった地域や場所などを訪れる事を言います。同じように、映画やドラマで有名になったロケ地を訪れるのもこれと同じような事ですね。

作品の舞台を自身で訪れる事によって、作品の登場人物の気持ちになってみたり、新しい視点で作品を見返すなどの新たな楽しみも生まれます。

また現在、多くの県や地方自治体などは聖地巡礼ブームを好機と捉え、国内旅行の促進や訪日観光客の誘致を増やそうと新しいアイデアを出し合い地域の観光資源を掘り起こそうと努力をしています。

Photo by Bruce Tang on Unsplash

海外のアニメファン、聖地巡礼

数年前から日本政府が進めている『クールジャパン』という経済戦略の後押しもあり、海外でも日本のサブカルファンが増え続けています。

最近の、アニメで言うと「君の名は。」英語のタイトルは「Your name」、このアニメ映画は世界中で話題になった作品です。

映画の舞台は東京のみならず、岐阜や長野など日本の田舎と言われる地域も入っており、国内または海外からアニメで描かれていた場所が見たいと、大勢の人がその地域を訪れ思わぬ経済効果を生み出しています。

またスラムダンクは、20年以上前に人気を博した、日本のバスケット漫画で、アニメでも放送されていました。その伝説的アニメ、スラムダンクはいまだに東南アジアや中国などで放送されていて、大変人気を博しています。

アニメの舞台になった、江ノ電の鎌倉高校前駅や湘南の海岸風景を見るためにアジア圏、特に中国や台湾から多くのスラムダンクファンが毎年訪れます。

SNSの力、観光業界で生きる拡散力

今は、ツイッターやインスタグラムなど話題の情報はすぐに拡散される世の中になっています。

人気のアニメやドラマで使われた場所などはSNSなどでリアルタイムで拡散され無数の人々の目に触れます。

今後、観光業界では作品制作側と緊密に連携をとり戦略的に人々を集客できる取り組みを行う事により、効果的に利益を上げる時代になるでしょう。

まとめ

  • 数年前までは、オタクの代名詞であった「アニメ」「コスプレ」「マンガ」などのサブカルチャーコンテンツが今や、日本の観光業を支えるいちだい産業へと成長している。
  • SNSの発展などでサブカル情報がすぐに拡散される時代になった。
  • アニメ、漫画に限らず、人が興味を惹かれる、物や事が私たちの身近に存在していて、それがうまく「需要」に結び付けば人が集まったり、ビジネスが成立したりする。
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