【通訳案内士の需要】通訳案内士法の改正で見る、通訳案内士の今後

みなさんこんにちは、ITAです。

 

日本政府は経済の活性化の起爆剤として、訪日観光客を2020年に4000万人まで増やす目標を掲げていました。

しかし、今年の始めから全世界でのコロナウイルスの流行で、日本のインバウンド観光が99%まで落ち込んでしまいました。

この記事では、コロナ収束後インバウンド観光市場で需要が見込まれる通訳案内士について書いています。

 

通訳案内士法の改正

現在コロナウイルスの影響で訪日外国人の数が激減していますが、収束後は少し時間がかかるとは思いますが必ずインバウンド観光は回復してくると思います。

日本には「通訳案内士」という語学系で唯一の国家資格があり、資格保有者は報酬を得て訪日外国人などの観光案内業務を行うことができる職業があります。

しかし2018年、観光庁は訪日外国人の増加、多様化するニーズに対応するため、新たな法律、改正通訳案内士法を施行しました。

新しい通訳案内士法では、通訳案内士の業務独占規制が撤廃され、今後は通訳の資格を持っていない人でも、有料で通訳案内業務が行えるようになりました。また、従来の通訳案内士の名称が「全国通訳案内士」と変更になりました。

参考資料:観光庁

この新しい法律により、無有資格者、無資格者関係なしで通訳に興味がある全員に門戸が開かれる様になり、語学や知識を生かした仕事の幅が広がる事になりました。

また、それと同時にガイドのクオリティー低下やガイド料金のミスマッチなどの問題も起こってくる事が予想されます。

 

通訳ガイドとしての今後の可能性

通訳の国家資格は持っていないけれど、今まで海外に住んでいて英語や他の言語がペラペラなのになかなか日本で生かす機会がない人沢山居るんじゃないでしょうか。

大手企業では、そのようなニーズに対応して訪日旅行者と、ガイドをマッチングするサイトなども生まれています。

例えばAirbnbは民泊で有名なサイトですが、こちらのAirbnb Experience(体験)では体験をホストとゲストの間でマッチングするビジネスです。

Airbnbなどで外国人が日本を訪れた際、「何かローカルな体験がしたい」というニーズに対応しています。

通訳案内士法が改正されたことにより、ガイドとしての自由度が更に増し、もっと創造性豊かな体験プランを旅行者に提供できるようになりました。

現在は、SNSやインターネットの時代、ガイドを雇う側も当然、レビューや評価システムなどを参考にしています。

これからは、実力のないガイドは当たり前に淘汰され評価が高い人だけが残っていく時代になるでしょう。

 

通訳案内士、今後の必要性

現在言語、また翻訳分野での技術的な発展には目を見張るものがあります。 最近驚いたのは私たちに身近な『LINE』から導入できる翻訳アプリです。

私は中国語を勉強しているのですが、中国人で日本語を勉強している相手とやり取りをする際、翻訳アプリを使っています。

私が日本語で文書を打つと、相手側に中国語で表示されます。それとは反対に相手が中国語で文章を打つと、かなりの精度で翻訳された日本語が瞬時に表示されます。

また、通訳ではCMでお馴染みの『ポケトーク』が話題に出ています。最近では、個人利用の他に企業などに導入されて活躍している様です。

今後も様々な通訳、翻訳機器が開発され我々の生活をより豊かなものにしてくれるでしょう。 それに伴い、通訳案内士が活躍できる機会も減少してくるかもしれません。

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まとめ

  • 通訳案内士法が改正されたことにより、誰でも通訳事業に参入できるようになりました。
  • Airbnbなどのマッチングサイトを利用することにより、手軽にガイドとしての一歩を踏み出せるようになった。
  • 言語、また翻訳分野での技術的な発展により、通訳案内士の需要は近い将来減少するかもしれない。
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