こんにちは、ITAです。
飲食業に関わっていると、自分の包丁や調理器具を持ち運んだりする機会が多くなるので機能性の良いオリジナルの包丁ケースを作ってみたいと思っていました。
自分はオンラインでの販売も視野に入れて計画していたので、最終的に30枚と多めに作る事になりました。また、ネットショップ販売用に他のキッチン雑貨も合わせて準備する事になりました。
オリジナルのキッチン雑貨を作ってみたい、アイデア形にしてみたいという思いを持った方は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、自分自身でオリジナルの包丁ケース(キッチン雑貨)を作ってみたいという方、オンラインでオリジナルグッズを販売してみたいという方に有益な情報を提供できればと思い書きました。
- 生地の選び方
- サンプル商品の作り方(おすすめ縫製サービス)
- OEM利用での商品発注の仕方
- おすすめのサービス(タグ、ロゴ、商品撮影、etc.)
- おすすめのオンラインショップ
包丁ケース製作で使用する材料を決める
まず、包丁ケースに使う生地を決めるところから始めました。自分は帆布生地という強度が強く通気性が良い素材を選ぶことにしました。そのほかのこだわりとしては、品質の面から日本産の生地を使おうと決めていました。
僕の場合はオンラインでの販売を前提に考えていたので、海外からの注文も視野に入れてメイド・イン・ジャパンという付加価値を付けて販売したいと考えました。
色々な生地をネットで調べた結果、岡山県倉敷市にある倉敷帆布という生地に絞りました。どんな生地か調べるために、倉敷市の美観地区にある倉敷帆布の店舗へも足を運びました。
倉敷帆布の生地は公式ホームページから購入可能になっています。色や生地の厚さなど豊富に揃っています。
僕は倉敷帆布の生地は購入しましたが、包丁ケースには使わずに他に作成したキッチン雑貨に使用しました。
包丁ケースのサンプルを作る
商品に使う生地が決定したら、自分のイメージしたデザインをスケッチなどして形にします。
ここでミシンなどを使いこなせる方はすぐに自分でデザインを形にする事ができますが、ほとんどの方が外部の職人の方に発注しなければいけなくなると思います。
自分も最初はミシンを購入してデザインを自分自身で形にしてみたいと思いました。
しかし、よくよく考えてみると、今後売れるかどうかわからない商品にミシンを練習する時間やその他の手間をかけてはいられないと思い外注する事になりました。
ネットで包丁ケースのサンプルを作ってくれる所を探しますが、帆布生地で縫製してくれる所、包丁ケースを作ったことがある職人がいる所で探すとなかなかヒットせず。
やっと見つかったのが、広島県尾道市にある彩工房という国産帆布製品を製作、販売しているお店です。
彩工房の方とのやり取りを通して最終的なデザインが決まり、サンプル縫製開始となりました。
オンライン販売のためにOEMで発注する
OEM (original equipment manufacturer) とは他社ブランドの製品を生産する企業です。
ヌッテでは基本的に小口〜中口注文のみでしたので、大口注文が可能な、OEMで帆布生地の縫製ができる企業を探しました。
色々ネットリサーチした結果、東京にある川島商事株式会社がOEMや帆布生地が専門という事で、実際にアポイントを取り生地選びと今後の簡単な打ち合わせを行いました。
基本的には、彩工房で作った包丁ケースのサンプル通りに生産してもらう事になりました。
包丁ケースに使用した生地は担当の方の勧めもあり、撥水加工が施された日本製純綿帆布の富士金梅というブランドの生地を使用することになりました。
富士金梅とは
富士金梅とは川島商事株式会社が持つ最高級の帆布生地ブランドです。
紡績から加工まで国内の工場での一貫生産にこだわり、高いクオリティーを維持しています。
また生地もシャトル織機を使う事により、ふっくらとボリューム感のある自然な風合いの生地に仕上がります。
上記の作業風景の写真は、作業されている職人さんに頼んで、オンラインショップに載せる用に撮影してもらいました。
包丁ケース30枚の注文でしたが、納期に3ヶ月ほど要しましたので、OEMでオリジナルを発注される方は時間に余裕を持って注文した方がいいかも知れません。
サンプルができると商品を生産し情熱が冷めないうちに早くオンライン販売したいと思いますが、特にオリジナルの手作り商品には時間がかかり完成まで我慢が必要です。
オンライン縫製マッチングサービスを利用してサンプルを作ってみる
僕は包丁ケース以外にもオンラインショップで販売できるキッチン雑貨も作りたかったので、サンプル1点から依頼できてなるべくリーズナブルな縫製サービスを探していました。
色々リサーチをした結果、nutte (ヌッテ) という縫製を依頼できるオンラインサービスを利用する事にしました。
ヌッテには1500人以上のプロの職人に方が登録されていて、小ロット例えば、サンプル一点からも対応してもらえます。
利用の仕方は依頼主がオンライン上で依頼内容(希望のデザイン、金額、納期など)を載せ、それを見た職人の方が応募するという形になります。
お仕事を依頼した後も、途中経過を写真で送ってもらったり、メールのやり取りで細かなアイデアの修正などを経て納期までに仕上げていただきます。
上記の写真は実際に完成したランチョンマットとカトラリーケースで、色は生成りと紺色の二色で縫製をお願いしました。サンプルが大変良いできだったので、ショップ販売用に数点作ってもらいました。
結果的に自分は3人の職人の方にお願いして商品サンプル (キッチン雑貨) を作ってもらいました。
その他商品の販売に必要なものを準備
実際に僕が縫製以外で利用したサービスを簡単に紹介していきます。
品質表示シール
品質表示シールには、素材と生産地を記載しました。洗濯表示も記載したほうが良いと思いましたが、スペースの関係で記載できず。今後ショップの方には記載していく予定です。
オリジナルネームタグ
最小100枚単位で印刷してくれます。納期は2週間でしたが3日ぐらいで来た印象ですので仕事が早い企業で大変助かりました。
自分はCanvaという無料のデザインツールを使って作成したデザインをネームタグとして利用しました。(Canvaはオーストラリア発の会社で無料のデザインツールとして長年お世話になっているサイトです)
完成したネームタグはOEMの縫製企業に作成数分送り取り付けてもらいます。
オリジナル紙袋
発送の際に使う紙袋にロゴを入れたいと思い利用したサービスです。オンライン上で希望のデザインを入力します。袋のサイズや色も選べました。メールのやり取りで何度がカスタマーサポートの方と話しましたが、対応が良かった印象です。
販売用のOPP袋
種類が豊富、クーポンなども発行してくれる。
ネットショップ掲載用に商品の撮影をする
最初は自分で撮影してみようと、撮影用のライトや機材などを購入してみましたが、ネットショップに載せられるような綺麗な写真が取れず、外注で頼む事になりました。
ネットサーチで見つけたのが、【おまかせWeb 商品撮影サービス】というサイトでした。料金もわかりやすく、ネットでの評価も良かったので商品の撮影を頼んでみる事にしました。サービスを利用して少し面倒くさかったのが撮影指示書の作成です。
あと、完成した写真にシミのような斑点が入ってしまったので再撮影をお願いしました。追加で時間がかかってしまいましたが、無料で対応してもらい助かりました。ちゃんと料金を払っている以上、シミ1つ妥協できないですね。
実際にオンラインで販売してみる
初めは実際に店舗を持つのは現実的ではないので、多くの方はオンラインショップからの販売になると思います。
こちらの項目では僕が完成した商品を販売するのに利用中、また過去に利用していたサービスを紹介します。
こちらでは自分が使ってみた感想のみで、各サービスの詳細は説明しませんので、興味があればホームページへ飛んで詳しくのぞいてみて下さいね。
メルカリ (日本最大のフリマサービス)
日本で一番有名なフリマサービスなので、商品が一目に触れる機会が多く売りやすい。しかし、状態の良い商品をなるべく安く購入したい方が大半な為常に値下げ交渉にされされる恐れがあります。
メルカリショップ (日本最大のフリマサービスが手掛けるオンラインショップ)
サービスが開始されてまもないので認知度が低い。メリットとしてはメルカリと違い買い手が値下げ交渉できない設定なので自分が売りたい価格で商品を販売できる。
ちなみにメルカリショップでは、売り上げが5000円未満だと振り込み手続きができないので、単価の安いハンドメイド商品には不向きだと感じました。
Base (無料ネットショップ作成サービス)
購入されるまで、料金は発生しないのでシンプルで無料のネットサービスを作成したい方はいいかも。SEO等の機能が弱いために集客に問題あり。Baseでは顧客の購入経路などからインスタグラムを使った集客を推奨している。
余談ですが、現在僕はBaseの株を所有していますが、株価が一向に上がりません。質の良いサービスを提供している将来性のある会社だとは思いますが、株価が付いていっていません。(涙)
Shopify (ショッピファイ) (海外発の有料ネットショップ作成サービス)
カナダ発のネットショップ作成サービスで、越境EC(海外に向けた販売)に強いと言われている。ちなみに海外販売を計画していた自分が最初に利用したサービスがこれでした。
まだ日本語対応が弱いので英語の理解が必要な箇所もありましたが、海外のサービスらしくデザインもオシャレでカスタマイズの自由度も高い。料金は一番安いベーシックプランでも月25ドルかかります。自分は結局一年ほど使い結果が出なかったので解約しました。
Minne (ミンネ)
オリジナルのハンドメイド商品を作成、販売しているクリエーターが多く利用するサービス。 ちなみに上場企業のGMOペパポによって運営されています。
仲介業者を通して海外発送にも対応しているという事で、商品タイトルや説明には英語も付ける事をおすすめしている。
Creema (クリーマ)
ミンネと同じく、ハンドメイドの商品を扱うクリエーターが利用するサービスです。ちなみに上場企業です。
2024年現在、自分が登録しているオンラインショップの中で、一番売り上げが多いショップです。ショツプ内には手作り商品の数も多いですし、個人で作られて販売している人に相性がいいサービスだと感じます。
良い包丁ケースには、最高の包丁をということで包丁に関する記事も書いていますのでぜひ読んでみて下さいね。
アイデアを形にしてみて
自分で企画して、デザインを考えて試行錯誤している間が一番楽しいんじゃないでしょうか。自分だけで使うオリジナル製品ならいいですが、実際にお客さんに販売するとなると大変ですね。
思うように売れない時は抱えている在庫の事が常に気にかかるし、SNSなどを通して着実に集客をしていかないと、ただネットショップを開設しているだけでは有名人でない限り誰の目にも止まらないのが現実です。
でも、自分が一からデザインした物が見知らぬお客さんに売れるのってとても嬉しい物ですから、人生で一度は挑戦する価値はありますね
最後に