『注目』フィリピンのコーヒー:豊かな風土が育む独自の味わい

みなさんこんにちは、ITAです。

最近はインバウンド消費も回復基調、地理的にも近いこともあり東南アジアからの観光客も多く日本を訪れています。

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中でも経済成長が著しく若い人口が多いフィリピンからの訪日観光客が急増しています。

フィリピンの首都マニラから東京までは4時間以内、距離的にも近い位置にあることも要因の一つかも知れませんね。

さて距離的にもますます身近に感じてくるフィリピンですが、高品質なコーヒー生産が行われているコーヒー生産国の一つで、一部のコーヒー愛好家からは知られている国の一つなのです。

そこで、今回の記事では、まだあまり知られていないフィリピンのコーヒー事情についてご紹介していこうと思います。

 

フィリピン産のコーヒー

目覚めの一杯でひたしまれているコーヒーですが、普段私たちが飲んでいるコーヒー豆の産地と言えば主にコーヒー大量生産地であるブラジル、エチオピア、ベトナムなどが一般的に知られています。

しかし他の主要なコーヒー生産国に比べるとその生産量は比較的小さいですが、フィリピンも隠れたコーヒー生産地の一つなんです。フィリピンは日本ではまだあまり知られていませんが、他のコーヒー大量生産地と同じくコーヒーの栽培に適した地理、地形「コーヒーベルト」に位置しています。

コーヒーベルトとは、地球上の赤道を中心にして、南回帰線から北回帰線の間にある熱帯地方を指し、コーヒーの栽培に適しているエリアの事を指します。

フィリピンの主要なコーヒー産地は、ルソン島、ミンダナオ島、ビサヤ諸島などに広がっており、特有の風味や特徴を持っていることで知られ、一部のコーヒー愛好家にとっては魅力的な存在とされています。

フィリピンのコーヒーは、土壌や気候の違いによって異なる風味を持つことがあります。例えば、チョコレートのような風味や、フルーティーな香りが感じられることもあります。主要なコーヒー種類はアラビカ種です。アラビカ種のコーヒーは、一般的に酸味があり、複雑な風味を持つとされています。

フィリピン産のユニークな2種類のコーヒー豆

バラコ(Barako)は、フィリピンの一部地域で栽培される特別な種類のアラビカ種のコーヒー豆を指す言葉です。バラココーヒーは、フィリピンのコーヒーの中でも特に有名で、その風味や特性から地元の人々やコーヒー愛好家に人気です。

バラココーヒーの特徴としては、濃厚な風味と深いコクです。チョコレートのような甘さや、ナッツの風味が感じられることがあります。また、一部のバラココーヒーはスパイシーな感じを持つこともあります。またしっかりとした口当たりを持つ特性がある事から、濃いエスプレッソや濃いめのコーヒーとして楽しまれることが多いです。

バラココーヒー豆。写真右はモール内ロビンソンスーパーマーケット、左はカフェで購入

またバラココーヒーは、フィリピンにおける古いコーヒーの栽培伝統を継承しています。フィリピンはかつてスペインの植民地であり、スペイン人がコーヒーを導入したという歴史的な背景も、バラココーヒーを特別な存在にしています。

バラココーヒー豆はフィリピン国内のカフェやショッピングモールでも手軽に購入する事ができます。旅行などで現地を訪れた際は是非購入して試してみて下さいね。

 

 

サガダ (Sagada) コーヒーは、フィリピンのルソン島北部の山岳地帯にある村で栽培されるアラビカ種のコーヒー豆です。他のアラビカ(Arabica)豆よりも酸味が少なく、滑らかでチョコレートのような香りが特徴的のコーヒーになります。

サガダに行くには、マニラから直行する長距離バスで約12時間。観光地としても有名なバギオ(マニラから6時間)を経由していくのもおすすめで、バギオからサガダまで約7時間になります。

         右がサガダコーヒーで左がバラココーヒー

上の写真はフィリピンで人気のローカルコーヒーチェーン、Bo’s Coffeeで購入したコーヒー豆です。

 

アラミドコーヒーは、フィリピンなど一部のアジアの国々で生産される特別な種類のコーヒーで、一般的にはコピ・ルアック(Civet Coffee)とも呼ばれます。アラミドコーヒーは、コビト(アジア産の小型哺乳動物、ジャコウネコ)がコーヒーチェリーを食べ、その後排泄物中で発酵させたコーヒー豆を利用して作られる特別なプロセスによって生産されます。

この特殊なプロセスにより、コビトが選りすぐった成熟したコーヒーチェリーを摂取し、消化された後に排泄されるコーヒー豆が収集されます。この段階で、コーヒー豆は酵素や微生物によって一部発酵されることで、風味や特性が変化するとされています。

アラミドコーヒーは通常、穏やかで滑らかな風味が特徴です。発酵によるプロセスがコーヒー豆の風味に影響を与え、フルーティーな香りや柔らかな味わいが感じられることがあります。またアラミドコーヒーは特別な生産プロセスによるものであり、収集や処理が手間暇かかるため、通常は高価格で取引されます。

Bote Centralのアラミドコーヒー

上記の写真にあるアラミドコーヒーはBote Centralというフィリピンの会社から直接オンライン注文した物です。日本への国際郵便にも対応していますので、気になった方はホームページをチェックしてみて下さいね。

 

今後のカフェ文化の成長

フィリピン国内でもカフェ文化が成長、浸透してきており、外資系大手コーヒーチェーン店も多く進出しています。

例えば、外資系大手のスターバックスやシアトル・ベストコーヒー、日系ではUCCコーヒーでお馴染み上島珈琲やショッピングモールなどにもよく出店し、チョコクロなどが美味しいサンマルクカフェなどです。

最近では地域のコーヒーを使った高品質なローカルコーヒーショップも首都マニラを中心に増えてきており、国内外のコーヒー好きがフィリピンのコーヒーを楽しむ機会も増えてきています。

またロビンソンショッピングモールに入っているスーパーマーケットなどではグラインドされたコーヒーも売られているので、家でフィルターを用いてドリップして手軽にコーヒーを楽しむこともできます。

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